バイキングの起源を訪ねるツアーに参加しましたが、田舎の風景ののどかな美しさに感動しました。フランスとは少し異なった「牧歌的」風景です。
新たに拾った知識があります。
@バイキングは他国を襲って略奪ばかりしたのではなく、本国では定住して農業に従事していたそうです。彼らは先祖伝来の多神教、自然崇拝でしたが、キリスト教を押しつけられて、その反撃としてキリスト教国を襲ったという説が唱えられるようになっているそうです。
ABlue toothというパソコンやスマホの無線通信技術がありますが、これは、エリクソンが、デンマークの王様の名前からとった名称であり、そのロゴは、王様の名前をルーン語の組み合わせで作ったものだそうです。
BSlaveは英語で奴隷の意味ですが、スウェーデンのバイキングたちが今の東欧地域に進出し、そこに住んでいたSlav(スラブ)人を奴隷として売買してこき使ったことが語源とのこと。
C首都のコペンハーゲンは、デンマーク語で「商人の港」を」意味します。多くの運河を持つこの港町は商業上の重要な拠点として発展しました。
Dデンマークは、国内エネルギーの16%を自然エネルギー(太陽光、風力など)で賄い、2050年までに100%再生可能エネルギーにする取り組みを始めています。
Eデンマークは境最高水準の社会保障制度を整え、食料もエネルギーも自立している国です。出産費用、入院・治療費、大学までの教育費は無料です。大学生には返還義務のない就学支援金(10万円)が払われます。
このように書くといいことづくめのようですが、税金が驚くほど高く、いわゆる「高福祉、高負担」の国です。それと比較して、日本は「中福祉、中負担」という位置づけでしょうか。「低福祉、低負担」の国もありますが、「高福祉、低負担」の国は聞いたことがありません。国は打ち出の小槌ではないのですから、誰かがコストを負担しなければなりません。デンマークと制度が良く似たスウェーデンでは、アバやビヨンボルグなど高額所得者が税の負担に嫌気がさして、国を捨てて出ていきました。日本は、今の福祉を維持し、改善するためには、負担増は欠かせません。先送りしてきたつけの支払いが期限を迎えています。 |