会員便り

旅のメモ:欧州1周フライト&クルーズ
第6回

平成29年11月
                        山中 昇

  2017年5月7日から6月7日までの1か月、欧州1周フライト&クルーズを経験しました。
   
  ■寄港地のハイライトと覚書
 

<ポルトガル・ポルト>2017年5月18日寄港

 

 ポルトガル北部にあり、リスボンに続く第二の都市
 食前酒として有名なポートワインの産地です。ポートワインと聞くと、多くの日本人が赤玉ポートワインという極めてまずい飲料を連想しますが、本物は似て非なる高級酒です。醸造過程でブランデーを入れることで発酵を止めるというユニークな製法が特色です。

  川岸の町並みはまるでおとぎの国のようです。対岸はポートワインの醸造メーカーが軒を連ね、ツアーのランチは、その一社が経営している観光客用の巨大なレストランでした。食事しながら、「ファド」という歌を楽しむのですが、日本で言うと演歌の懐メロソングの雰囲気だそうです。

 
ポルト旧市街
 
ポルト観光クルーズ船
   
  <フランス>ルアーブル2017年5月21日寄港、ルーアン2017年5月22日寄港
   セーヌ川が大西洋と交わる突端がルアーブル、パリに向けてセーヌ川を120キロ遡ると古都ルーアンに着きます。そこからパリは直線距離で130キロ。
このセーヌ川巡航と二つの都市は、予想外に感動しました。
セーヌ川沿いのブルターニュ地方の田園風景の美しさは見る者の心を和ませます。牧歌的な風景とは正にこれです。

  ルアーブルは古い街ですが、ノルマンジー上陸作戦に使われた海岸線の右端に或る港町だったので、ドイツ軍が頑強に抵抗し、連合軍の容赦ない空襲で町は8割がた廃墟となりました。また、ドイツ軍が撤退するときに、連合軍が港湾施設を使えないように、すべて徹底的に爆破していったので、すさまじい破壊の場所になりました。戦後復興では都市計画に基づき、近代的な街づくりが行われ、今でも、整然とした清潔な街並みが印象的です。ルアーブルの建築物の中でも、一つの近代的な協会が特にすばらしく、忘れられません。

  ルーアンはパリとルアーブルの中間地点に或る古都です。ここの町並みは感動的です。
オプショナルコースでオンフルールという小さな町を訪ねましたが、とても魅力的な街並みが残っています。フランス印象派の画家たちが集まった場所としても有名です。

  日本人なら誰でも「ノートルダム」寺院の名前を知っていますが、名前の意味を知っている人は意外に少ないのです。私もその一人であることに気がついて、バスガイドに思い切って質問しました。「ノートル」は「私たちの」、「ダム」は「貴婦人」。つまり「ノートルダム」は「私たちの貴婦人」ですが、要するに、マリア様のことなのです。ですから、「ノートルダム寺院」はイタリヤ・スペインの「セントマリア寺院」、イギリスの「セイントメアリー寺院」と同じなのです。

  ルーアンは、「ジャンヌ・ダルク」の終焉の地としても有名です。彼女の名前についても質問しました。ジャンヌは田舎の農家の娘です。日本も同じですが、何百年も前の農民に苗字はありません。「ジャンヌ・ダルク」は、「姓はダルク、名はジャンヌ」ではなく、「アルク村のジャンヌちゃん」という感じだそうです。

 

セーヌ川周遊

セーヌ川周遊

ルーアン・カテドラル

 ルーアン旧市街。古民家レストラン

ルーアン旧市街 

ルーアン旧市街 
   
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