令和元年10月
市橋 淳熙

「同好カメラ塾」初秋の個人特集、(NO、19)

 早速ですが、今年の酷暑の中、努力してきた「橋本氏」の最近めきめき腕を上げてこられた作品集を見て頂こうと個人特集としてバラエティーに富んだ「初秋の作品」10枚を選んで見ました。

 「初秋の風物詩」彼岸花の群落地、「小出川」周辺での作品、遠近感豊かな作品だが晴天の割りにコントラストが弱い感じ、構図的には手前の地面をもう少しカット、カメラアングルを上げて、更に奥行きを出して空の領域を広げて雲の表情を加えると趣が出ると思われる。(PLフィルターで空の色、雲とのコントラストを強調できると思われる)



 「撮影したご本人には失礼だが?以外と詩情豊かな表現の作品、あえて「コスモス」の裏側から空に向けてのカメラアングル、多分、年齢的にかなり無理をした姿勢での作品、ファンタジックに仕上げた苦労の一枚」
 


 「これも静寂な茶室の床の間に活けられた華」の様で気品が漂う傑作作品」背景の選択に苦心の跡が窺える、作品と思う。

 

 コスモスか蝶か、どちらが主役か脇役か戸惑う作品、欲を言うと右側の空間を狭めて、華の咲いて居る左側を余裕のある空間に位置付けると、安定度が摩すと思われる。

 


 「大相撲、これより三役」の土俵入りのようなアングル、白の彼岸花が赤の力士二人を従えて四股をを揃って踏む姿を連想させて、面白い趣き、作品的には脚をもう少しカットしてカメラアングルを若干上から狙うともう少し立体感が強調されて、良い作品に成ると思われます。

 


 この作品も曇天の中、ぼんやり浮かぶ太陽を上手く使って失恋の少女を思い浮かべさせるような、ブルーな心境を表現させたような貴重な一枚。(本人の人柄からは想像できない作品)
 


 この作品も、まともな彼岸花では、飽き足らず、一寸ひねった撮り方で趣の有る作品、シルエットを基調にしたローアングルでの難しい姿勢で苦労して撮った一枚と思われる。

 


 これも、夕焼けと彼岸花、もう少し露出をプラス目にして地面を明るく表現させて、立体感が強調出来ると思われます。
これも、若干アングルを上げると更に奥行きが出ると思います。

 

「このシュウメイ菊」これからの花ですが、一寸変わった菊で、これからいろいろと工夫しながら挑戦してみて下さい。
 

 この作品は鎌倉「海蔵寺」で「シオン、紫苑」と蝶を狙って頑張っている姿が「読売の記者」の目に止まり取材を受けるきっかけに成った一枚。
 鎌倉の寺には不向きな花?のように見受けるが、ここの「シオン」は珍しい存在、昔はこの下に咲く、「ピンクの芙蓉」と背丈も一緒であったが、最近はシオンの方が背が高くなり、鎌倉の寺との雰囲気が不釣り合いに思われがちのように成っている、(私の私見)
 
 以上、「10枚」の橋本さんの最近の作品、

 高齢化と共に、長老としての能書きも多いのですが、勉強家で意欲的に作品作りに取り組んでおり「個人特集」として紹介させて頂きました。
 
以前の「同好カメラ塾」
 
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