平成29年8月
市橋 淳熙
今月の課題
「ホワイトバランスの調整」

 人間の目は、どんな光源下でも白いものは、白いものとして認識できる、 しかし、デジタルカメラは、その判断をする事は出来ない、そのため 撮影者に光源の色温度(ケルビン、K)に合わせて、カメラ側で調整する事で初めて白いものを白いものと表現できる、この調整機能を「ホワイトバランス、WB」と呼ぶ、

  ほとんどのカメラに搭載されている機能で「ホワイトバランス」の設定は初期設定で「オートホワイトバランス」に設定されている、オートの場合、デメリットが有り、たとえば、空が赤く染まった夕焼けを写すと空の赤味に補正が掛かり、赤く写らない、
その様な場合は、設定を「オート」でなく、「太陽光」にセットして撮る、更に赤味を強調したい場合は「曇り」にセットすると良い、

 我々「カメラ塾」の場合、野外での晴天時、日陰の場合、雨の場合、雪等の場合、室内での照明、夜景、等、状況によって使い分けて、自分のイメージに近い表現を得るため使い分ける、

  基本的には撮影前に「セット」して使用する機能です。

「今月の作品担当、橋本 唯一 さん」 「課題作」3点、


蓮池の作品も、構図、アングルの取り方を工夫しないと、肝心の花の頭が切れて もったいない素材。

同じ素材で、後述の作品アングルと比較しますと、肝心の 花の引き立て方での工夫を努力してみて下さい。

この作品は、凌霄花(ノウゼンカズラ)と脇役として石仏を入れて、構図的には 見事な配置ですが、

先月の課題での「焦点深度」の使い方で、主役の凌霄花は 引き立っていますが、

脇役の表現で、もう少し「絞って」深度を深めにして ボカシ方を若干引き出した方が、

良かったのでは無いでしょうか?これでは、人か、他のものか、

もう少し、下から狙えば、銅像の顔が写せたのでは

シャッターを切る前に、ファインダー内の点検を充分にする癖を付けると良いと思います。

静寂な古刹の境内、良く雰囲気がでていると思います。狙いとしは良いのですが

惜しむらくは、もう少し近づき手前の敷居ぎりぎりまで近づくと左右の空間が

狭められて、主役の「凌霄花」も更に近づき多く撮せるし、鮮明度も増す、

ただ、このアングルで「額縁構図」ですので只四角の中に納めるので無く

山門としての雰囲気を残して、上の「欄間?長押?鴨居?」を入れて、その隙間から

本堂の屋根が見えるといった、部分は残して全体の視界を広げて、無駄な空間を省く、試みをすると良かった。

今月担当、橋本 唯一 さんの目玉作品、(5点)

夏の梅雨時に咲く「凌霄花」もう一寸アンダーでも良かったかも、
構図的にも 安定度があり、良かったのでは?

動く題材に挑戦、見事にピントもシャープに捕まえた、一枚、
被写体が黒いので 背景が、もう少し明るいと更にベター、

マクロレンズでのバラ、背景のボカシ、配置も良く、
メルヘンチックにホンワカとした 雰囲気が良くでていて、傑作の一枚か?

このバラも、構図としての配置等は、面白いが、直射日光で、コントラストが
強すぎて、硬い写真になってしまい、やはり花狙いは、曇りか日陰での撮影が 向いている。
このハスの花の狙いがユニーク、水面に映る姿を、下から狙って、面白い作品
ケースバイケースでいろいろと、素材によって自分なりの狙いを工夫して
表現するのも、撮影の楽しみの一つ。
当月の、参考作品、5点、     撮影、市橋

以上です。

次月担当は「塚本 善夫さん」の作品を予定しております。斯うご期待。

 
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