平成29年5月
市橋 淳熙
「同好カメラ塾」第5回、(今月担当メンバー、橋本 唯一さん )
今月の課題
「シャッタースピード」と表現力、いろいろ

被写体によって、シャッター速度をコントロールすると、肉眼では描写できないユニークな表現を楽しめる、
  高速シャッターなら、動きを止める描写が可能になる、
  低速シャッターでは、ブレによる滑らかな描写が可能になる、

静止画の写真に動感を盛り込んだ手法を今月のテーマとしたい。
動いている被写体に対して意図的に動感を盛り込みたい時は、シャッター速度を変えて写してみる、狙った被写体に対して動きを止めたり、ブラしたり作品の印象が大きく変わる、

 高速シャッターの場合は、荒々しい動きを表現するのに適している、
 低速シャッター場合は、川の流れ、滝の流れなどを幻想的な表現にするのに適している、
  (流し撮り、置きピン撮り、その他)
但し、低速シャッターには、カメラブレ、手振れになり勝ち、三脚、レリーズが必要、


①「高速シャッター」F4.5 1/1600秒、(ISO 100)
水滴が分離致し噴水が止まった感じ、

② 1/20秒 F22,0 (ISO 100)若干流れている、

③ 1/4秒、 F22,0 (ISO 100)
明らかに筋となって流れている、この辺の使い分けは、水の流れと速さ、明るさにより異なるので、
三脚使用でケースバイケースで数枚撮っておくと良い。

④桜の花びらの応用編、流れの速さにより、露光時間、早すぎると止まった感じになってしまう、
遅すぎると流れてしまい、花弁の動きが表現できない、
⑤画面の何処かに必ず、ピントとが合っている箇所を設けておく、
それにより水の流れを表現できる。
⑥流量の速いところと緩いところの表現の違いを使い分ける。
⑦水が渦を巻いたところの表現、速すぎると水が止まったまま、遅すぎるとただの丸になってしまい、
ケースバイケースで使い分けないと自分の意図と作品との違和感が出てくる。
(被写体、構図、ピント、露出、絞り、シャッタースピード)かなり難易度が要求される。(必ず、三脚とレリーズ必要)
 
「スローシャッターでの参考作品」2点(市橋、作品)

「渓流の岩場をスローで表現」相模原北公園、

「小さい秋見つけた」大雄山、最乗寺の滝壺を荒々しい雰囲気をスローで水しぶきを幻想的に表現させ静寂さを、かもし出した作品、スローシャッター 1/4秒、

 

「橋本氏作品、執念の未完の力作 紹介」(湘南、稲村ヶ崎の夕暮れ)
 我々「同好カメラ塾」メンバー、H29年1月の例会、「寒牡丹と蝋梅」のテーマ撮影の帰り、好天で有ったので、江ノ電に乗り「全国渚の100選」にも成っている、「稲村ヶ崎」で夕暮れの富士を撮ろうと途中下車、岬の先端に案内、そこから「江ノ島と夕焼けの富士」を構図にいれて試みた作品、①、

 ただ、この日の日没の夕日は、江ノ島のはるか左に沈み、構図として物足りない、狙いは画面の左に江ノ島のシルエットと灯台の光、右に富士のシルエットを入れて、中央の橋の真ん中に沈み行く赤い太陽、橋を通して海面をキラキラと揺れる光線、を入れたイメージを思い描いた構図をと、時期と天候を祈念しつつ執念の撮影、

 これは、この場所から見ると、太陽が富士頂上に沈むダイヤモンド富士の時期が4月10日頃、橋の真ん中に沈む日を逆算すると3月中旬頃、その頃を狙って現地に通う事10回、季節柄、晴天でも夕方になると、春もやが掛かり、富士のシルエットが出て来ない日が続き、とうとう、4月に入り、太陽も富士を通り越して右側の方に移動、

 今春の狙いはここまでと断念、再度、ベストポイントに現れるのは9月10日頃と成り半年後に、再挑戦を試み、未完成から満足行く作品を狙って、ご披露したいと思います。乞うご期待。          市橋、 2017.04.24.

「平成29112日」 晴れてはいるが、夕日は、はるか左に日没

「1月25日」 灯台と国道のヘッドライトは撮れたが、黒雲の邪魔で断念、

「3月29日」 太陽の位置は良いのだが、春霞で富士が見えない

「4月16日」 太陽は富士の右横に沈み、シルエットのみ若干出ていて灯台とヘッドライトをクロスフィルターで演出、

春は、天候が安定せず、昼は晴れていても、夕暮れになると霞がかかり
場所はビューポイントであるが、気に入った画面が得られず、今春はこれで断念、
次回に期待、(今秋、9月上旬撮影予定)

 
以前の「同好カメラ塾」
 
ホームへ