平成29年1月
市橋 淳熙
「同好カメラ塾」の発足 

 社友会「歩こう会」より、高齢者(70歳以上)の者で始めた「同好歩こう会」発足後48回を迎えて、ただ歩くだけで無く、途中の自然の風景、草花などカメラで撮る「歩こう会」に変わってきて、初歩からカメラの撮影技術の勉強を兼ね、新たな趣味作りを、毎月一回、お互い同じ被写体を「塾」形式にして実施しています。(28年末で19回実施)

 それぞれのレベルに合った指導をしつつ、その時々に、撮った作品を帰宅後メールで送り受け致し、それぞれに「コメント」を付けて課題を指摘合い、次回の課題として挑戦と言う仕組みで続けております。
(毎回、カメラ機材を背負って、約一万歩の撮影行程)

 「勉強内容」カメラの基礎知識、手ぶれ防止の構え方、絞り、露出、補正、シャッタースピード、画面構図の取り方、被写体の前後のボカし方、玉ボケの出し方、深度の取り方、光線の利用の仕方、色合い、色相、コントラスト  スローシャッター、ハイスピードシャッター、交換レンズ、フィルターの使い方、作者の意思と描写の取り方等、四季折々の風景、草花の表情、紅葉の写し方、等、に挑戦中

 今回それぞれの課題を抱えて各メンバーの技量に合わせた技術の上達具合の作品をホームページに経緯を紹介しつつ毎月担当者を変えて上達度合いを見て頂こうと思います。ご期待下さい。      市橋 淳熙

 
目玉作品2点「円覚寺の紅葉」は橋本唯一さんの作品

「鎌倉、円覚寺の山門と紅葉」

「鎌倉、円覚寺奥庭の紅葉」
 
当月「課題作」
@

 @構図的には良い作品と思われるが、露出が若干オーバー、カメラをスポット測光にしてあると、どうしても中央の光っている屋根の白さに引っ張られて、Aの様に絞られて、暗く、紅葉が黒ずんでしまい、失敗作になってしまう、

 補正を手動で+気味に設定して撮ると、@の様にハイライト部分が白飛びで不自然に写ってしまう、この様に逆光で紅葉をしっかり写すにはカメラのモニターでは、確認が難しいので、数枚、補正値を変えて撮っておくと良い。

 
A
 A、露出、アンダー気味、(画面が潰れてしまう)スポット測光より、平均値での露出の方が良いかも?
 
「参考、見本作品」
 「円覚寺」、本堂の屋根を背景に、楓の紅葉を引き立たせ晩秋の雰囲気をシンプルに表現、主役は紅葉で、脇役として本堂の屋根を利用して、紅葉を引き立たせた一枚。

(このぐらいの露出の方が、画面が引き締まり紅葉、一枚一枚がシャープに表現できる。

「課題作A」

 「明月院の丸窓と紅葉」この作品は、良いのであるが、中途半端な難しい題材、つい、手前の「盛り花」と丸窓の奥の紅葉室内の雰囲気と被写体が良いので、ついつい全部を入れたいと思う、

 手前と奥との距離感が有るのと、外の光と室内の光と露出を合わせるのは難しい、平均的に成ると中途半端でどちらもメリハリが付かない、このまま作品とするならば花が欠けてしまうので、

 もう少し右から撮ったら良いが、どちらが主役か脇役か中途半端。

「参考見本作品」

 丸窓の外の奥庭の紅葉が主役で、火鉢の「鉄瓶」が脇役、見る目がまず、中央の鉄瓶に集中してから、紅葉に目が行く、そして畳の青さと赤毛氈で画面が引き締まり丸窓が額の効果が引き立って画面が締まってくる。

 あくまで外の紅葉にピントと露出を合わせて、その効果を確認する。こうすると、鉄瓶がシルエットに写り迫力が増す。

 部屋全体と「盛り花」を入れた、総花的な撮り方から、見方を集中した構図も一考に値する。(参考に)

 
 
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