世界一周クルーズ アルゼンチン
2026年 2月 12日
植木 圭二
█ ウシュアイア
2月3日、今回の旅で最も南に位置する都市「ウシュアイア」にやって来ました。
ウシュアイアはアルゼンチンのフエゴ島にあって、世界で最も南にある約8万人の観光都市です。
その南緯は54度48分で、日本最北端の宗谷岬は北緯45度31分なのでかなり極地に近い街になります。
本日の最高気温は14℃、最低気温は6℃で、南半球だから真夏だと言うのにダウンジャケットは必須になっています。
この街は南極観光の拠点になっているため、今回のクルーズでも百人近い乗客がオプショナルツアーで南極に渡ります。
その費用は最低150万円、最高500万円というものです。
南極観光だけでなくウシュアイアは綺麗な街で、南米大陸らしい荒々しい山が港に迫っています。

【ウシュアイアの港】
█ 世界の果て号
ウシュアイア一帯には、かつて刑務所がありました。日本でいえば網走と同じように極寒の地の感覚かもしれません。
その刑務所の受刑者たちを使って木材を切ったりしていましたが、その木材を運ぶ鉄道の線路も受刑者たちが敷きました。
今ではその線路を活かして観光列車「世界の果て号」が運行しています。そして私たちはその列車に乗り込んでいきます。

【世界の果て号】
世界の果て号は主に平原を走ります。そこには受刑者たちが木材の切り出しをしたために切り株がたくさん未だに残っています。
木材は家具にすることや暖を取るために必要なものだったのでしょう。

【受刑者が切った切り株のあと】
█ 刑務所
ウシュアイアの街には受刑者たちが収容されていた刑務所が残っており、現在は観光施設になっています。それにしても独房にはストーブがなく、
広くて長い2階建て廊下にストーブが2台あるだけです。この極寒の地で、それは厳しい“おつとめ”だったのでしょう。
これを見たら刑務所には絶対に行きたくないと思うはずです。

【刑務所の内部】
█ 食べ物
南極大陸と南アメリカとの間はドレーク海峡があります。そのドレーク海峡の南アメリカ側の最南端の岬はホーン岬です。
そのような銘柄の美味しいビールを飲みました。
さらに日本でも寒い海は魚が美味いというのが相場ですが、ここでも魚料理は美味しいです。街のレストランでは魚介料理が多く出てきます。
ここはスペインが支配していたので、料理もスペイン料理が多く、パエリアを食べました。

【ビール「CAPE HORN」】

【パエリア】
█ バルデス半島
アルゼンチンの大西洋に面したほぼ中間地点にバルデス半島があります。その半島の付け根に位置する港街「プエルトマドリン」に寄港しました。
バルデス半島は1999年世界自然遺産に登録された自然豊かの半島です。その自然保護区に入ると乾燥したステップが広がっています。
地平線もそのまま見えるのでその広さ充分に分かると思います。草原にはグアナコとい呼ばれる野生の馬かアルパカのような動物がたくさん生息しています。

【野生のグアナコ】
景勝地「プンタピラミデ」にやって来ると、昼寝をしているアザラシたちがたくさん出迎えてくれます。鳥も多く、海の色は青緑で実に美しい半島でした。

【アザラシ】
█ 南十字星
南緯が高いので、晴れていれば夜には南十字星が頭上の高い位置に良く見えます。
ただ乗客の多くは南十字星を見たことがないようで、私のところにどれが南十字星かを聞きにきます。
中には南十字星は星が1つだけと思っている人もいるようで、4つの星の集まり、つまり南十字座だと初めて知った人もいました。
ちなみに南十字星は北極星のように真南にあるのではなく、回転しています。従って季節と時間によっては日本でも沖縄県で見ることができます。
█ 中間発表会
クルーズもほぼ半分過ぎて、船の中の様々な活動も折り返し時期になります。
そんな時「まんなか発表会」と呼ばれる学園祭のようなイベントが催されました。
以前に会員便りでも紹介しましたが、この船に乗ってまだ間もない頃に私は落語を披露しました。
それが結構受けて、方々からもう一回聴きたいという声を掛けられていました。しかしさすがにもう一度落語する気力も練習時間もないので、
乗客参加型の企画を思いつきました。出演者を募って短い小咄をする舞台にしました。練習には1ヶ月近くかかりましたが、大変受けて喜ばれました。
参加した8人は私以外全くの素人で、生まれて初めての小咄ですが、約500人の前で笑われることに快感を得たようです。

【500人の前のステージで行った小咄】
█ ブエノスアイレス
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに寄港しました。私は船で知り合った友人たちを誘ってタクシーで街中に出ました。
ブエノスアイレスの街並みは南米のパリと呼ばれるほどに綺麗です。
街の至るとこにマラドーラやメッシの写真や壁画があって、完全にサッカーの国、サッカーの街といっていいでしょう。
街の中心にある「7月9日大通り」は幅が110mもあるもので、これを渡ろうとすると徒歩で2~3分もかかります。
この通り沿いに綺麗な街並みが続いています。

【7月9日大通り】
█ ラプラタ川
アルゼンチンとその隣国のウルグアイの国境はラプラタ川になっていて大西洋に注ぎます。
その河口の幅は実に270kmということですから、とんでもなく広い河口です。
ただ問題は河口の水で、南米大陸から運ばれてきた泥水によって海水が濁っています。これも滅多に見ることができない海の色です。
ついでに河口の広いこのラプラタ川でも南米大陸2番目で、もちろん1番目はアマゾン川ですから、この大陸のスケールには驚くばかりです。
「旅のチカラ研究所」のホームページを是非ご覧ください。
http://tabinotikara.com/index.html
植木 圭二