█ ハロン湾クルーズ
陽光の下、私はゆっくり進む船の上にいます。海の色はやや緑色がかっていて、ほんの少し白濁しています。
日本の温泉ではよく見る色ですが海の色としては珍しい色合いです。
目線を海面からその先に移すと、島が見えます。それは海面に突き出た山というもので、そんな山が数多く見えます。
山の形は反り立っているものもあれば、ゴツゴツしたものあり、独特の世界とでもいうものでしょうか。
このような光景はどこかで見たような気がします。そう日本三景の松島に何となく似ています。
でも私の記憶では松島湾に浮かぶ島々はどれもが低いですが、今私の目の前に見える島々はもっと大きくて高いもので、島の数は松島湾よりもはるかに多くあります。

【ハロン湾の島々】
実は今、私はベトナムのハロン湾を巡る船に乗っています。
昨日の午後に飛行機でハノイに着いてハロン湾が見えるホテルに泊まり、本日朝から貸切りの船に乗ってハロン湾クルーズを楽しんでいます。
私たちが乗っている船は2階建てで、ちょっと洒落た造りをしています。

【クルーズ船の入口】
█ ボーホン島
ハロン湾には大小さまざまな島が2000島以上あり、その中のボーホン島という大きな島の船着き場に船は着きました。
出航してからほぼ1時間半経っており、ボーホン島はハロン湾のほぼ中心にあるというから、ハロン湾全体の大きさが想像できます。
島の中心部にはスンソット洞窟という鍾乳洞があり、ハロン湾で最も大きく美しい鍾乳洞だと昨日から同行している
日本語堪能なベトナム人の現地ガイドが教えてくれます。
鍾乳洞があるということは石灰岩でできているということで、そのためハロン湾の海水の色は多少白濁しているのだと分かりました。

【ボーホン島のスンソット洞窟の入口】
ボーホン島の鍾乳洞は実に広く、空間部分がとても大きくて圧迫感がありません。
海抜約25mの場所にあるこの洞窟は壮大で魅力的な美しさを備えていて、海の真ん中に浮かぶオペラハウスとでも言ってもいいかもしれない。
日本で鍾乳洞といえば涼しい場所ですが、ここは蒸し暑いです。
耐えられないレベルではないのですが、日本から持ってきた扇子が役立っています。

【ボーホン島のスンソット洞窟】

【ボーホン島のスンソット洞窟の出口からの景色】
█ ティートップ島
ティートップ島という尖った円錐形をした島があります。頂上からはハロン湾が360度見渡せます。
登るには480段の階段がありますが、頑張って登ります。

【ハロン湾のティートップ島】
登り始めて約20分、何とか頂上に到着しました。
頂上には立派な屋根のある展望台があって、何本かの木があるので木陰もあります。
そこから見るハロン湾もまた素晴らしく、20分間の登山は無駄ではなかったと納得しました。

【ティートップ島の頂上からの眺め島】
█ ホテル
泊まっているホテルはハロン湾を臨む5つ星ホテルで、豪華なホテルなので開放的なエントランスとロビーが印象的で、
プールではハロン湾を見ながら泳げます。

【ホテルのプールからハロン湾が見える】
█ ブンチャー
私が知っているベトナム料理は「フォー」だけでしたが、「ブンチャー」と呼ばれる麺料理の方がベトナム人にはむしろ人気だと
ガイドが言っています。簡単に言えばフォーは汁麺で、ブンチャーはつけ麺ということで、ブンチャーはベトナム北部のハノイの名物だといいます。
私にとってベトナムは2回目の訪問ですが、前回は旧サイゴン市つまり現ホーチミン市を中心とした南ベトナムだったので、
ハノイを中心とした北ベトナムは初めてになります。それゆえハノイ名物のブンチャーは食べたことがありませんでした。
ブンチャーはザルの上に米の麺、そして野菜と焼いた豚肉と肉団子が乗っています。食べ方は甘酸っぱい汁に野菜と肉を入れて、
麺をつけて食べると教えてもらいました。味はなかなかいけて、日本人好みかもしれません。たが私はフォー派です。

【ブンチャー】
█ 喧騒のハノイ市内
私たちを乗せたバスはハノイ市内に入ります。街は混とんとしいて喧騒の世界といったところです。
バスも高級車も電気自動車も古い自家用車も走っていますが、オートバイが非常に多いことが印象的です。
自動車は日本車が多く、その次は韓国車、ヨーロッパ車は少ないようです。

【喧騒の世界】
1台のバイクに家族全員で乗っています。最初は4人かと思ったのですが、良く見ると5人乗っています。
ガイドは「ベトナムの法律では3人までなのですけど・・・」と言っていますが、警察も見て見ぬふりのようです。

【一家5人乗りバイク】
█ タン・ロン皇城遺跡
世界遺産「ハノイにあるタン・ロン皇城遺跡の中心地」を訪れます。
この遺跡は11世紀にベトナムの李王朝が中国からの独立を宣言して建設されました。
そのため中国が建造した要塞の上に作られています。
李王朝はベトナムの歴史上非常に重要な王朝で、民族意識の高揚、独自の文化を形成し、
政治と外交を発展させました。

【タン・ロン皇城遺跡】
タン・ロン皇城遺跡の地下には、南ベトナムと北ベトナムとの統一戦争(いわゆるベトナム戦争)の時に
掘られた防空壕があって、ここに司令部が置かれていました。
中央にはベトナムの英雄ホーチミンの写真が飾ってありますが、ホーチミンは1969年に亡くなっているために
1975年に祖国が統一されたことを知りません。

【タン・ロン皇城遺跡の地下司令部】
█ ハノイ大聖堂
ハノイ大聖堂の外観はフランスのノートルダム寺院に似ていると、ガイドが自慢そうに言っています。
確かにそう言われればそう見えないこともありません。
ベトナム人はかつての宗主国のフランスを比較的好意的に思っているようです。

【ハノイ大聖堂】
█ 鎮国寺
ハノイ市内のタイ湖に建つ「鎮国寺」は、6世紀頃にできたとされるベトナム最古の仏教寺院です。
寺の中の看板類は全て漢字で書かれていますから、中国の影響が色濃く残っていることがわかります。
そしてガイドはベトナム国民の 7 割が仏教徒だと教えてくれました。

【鎮国寺】
以上、ベトナムの旅を簡単に紹介してきましたが、ここで紹介していない魅力的な場所もまだたくさんあります。
それらは旅行記「ベトナムの旅2025」に書いており別途公開しています。
「旅のチカラ研究所」のホームページを是非ご覧ください。
http://tabinotikara.com/index.html
植木圭二