会員便り

オセアニアクルーズ便り(3)

2018年1月28日
植木 圭二

 

 本日は1月28日、オーストラリア大陸の南を航行中です。横浜港を出港して20日経ちます。
関東地方の寒波のニュースをインターネットで見ていますが、こちらは日焼けの心配です。

  ■1月15日 フィリピン セブ島寄港

 小型のトラックの荷台に縦長に対面ベンチが設置されていて後ろから乗り込む乗り物があり、地元の人が多く利用している兵士輸送用のトラックのようなものに乗りました。

 料金は一人8P(フィリピン・ペソ)というので日本円で20円もしない料金です。
次から次へと客が乗り込んでくるので新橋の場末の小さなカウンターだけの飲み屋のように客同士が座るスペースを空けていきます。私の隣にもフィリピン人の若い女の子がちょっとだけ空いたスペースにお尻を入れて入り込んできたので、まるでいかがわしいフィリピンパブ状態です。良い経験になりました。
 
 

■1月19日インドネシア バリ島寄港

 私たちは6人でタクシーをチャーターして市内に向かうことになり、チャーター費用は10時間で100万インドネシア・ルピア、日本円にして8400円一人1400円です。

 最初に行くのは世界遺産のタマンアユン寺院。バリ島はイスラム教徒が多いインドネシアにあってヒンズー教の島で、15世紀以降この地域の島々がイスラム化される中で隣のジャワ島などからヒンズー教徒がこの地に集結しバリ・ヒンズー教という形で現在まで信仰が続いています。

 
   次のタナロット寺院は海に浮かぶ島の上にある寺院で潮が引くと島に渡れるというフランスのモンシャンミッシェルに似ています。ただし、規模は1/10スケールくらいの差がある感じです。
 
 

■1月24日25日オーストラリア パース寄港

 本日は快晴、最高気温28℃、最低気温の19℃という絶好の上陸日和です。そしてオーストラリア大陸初上陸の地はフリーマントル。フリーマントルは西オーストラリア州の州都パースの外港として栄えたという小さな港町です。

 この街はともかくきれいです。近代ヨーロッパ風の建物が続き、歩道も広い。電信柱もなく、過度な広告看板もないので落ち着いた雰囲気がします。まるで北欧の街のような感じですが、太陽が燦燦と降り注ぎ、街路樹にはフェニックスも見受けられます。街行く人達は短パンにTシャツ姿。街には適度に流れる風も気持ち良く、気候と街路樹、自然についてはハワイのようです。ここは北欧とハワイの良いところを併せ持った感じがします。

 街の中心にあるタウンホールという建物には高い塔があり、タウンホールから西に500mくらいは商店街になっており、これらの店の壁にも黄色いペンキが塗られています。この商店街のどん詰まりにある高台から商店街を振り返るととんでもない光景が目に飛び込んできます。

 黄色い輪のようなものが幾重にも先ほどのタウンホールの高い塔まで続いており、クジラの骨を模したという。確かにそう言われればそんな感じもします。

 街をあげてのアートというか、遊び心を感じます。

 
   フリーマントル寄港2日目、今日は電車に乗ってパースで。パースは人口200万人ということで日本では札幌や福岡のサイズですが大きく違うのは世界で一番孤立した都市ということで2000km以内には他に大きな都市がないということが特徴です。パースは欧米人が住みたい街ナンバーワンだそうです。

 キングスパークという公園が街を臨む山の上にあり背の高いユーカリの並木道が500mくらい続いている。強い太陽の光からユーカリの葉がところどころ漏れてくる木漏れ日に風が抜けていくのが気持ちいいです。
 
   ユーカリの並木を抜けると広々とした緑の芝生の広場に出ます。本当に広い広場で至る所に樹々が生い茂り、その中にレストハウスやインフォメーションセンター、戦争記念碑、植物園などが点在するというスケール感はすごく、芝生の手入れは行き届いています。

 ふわふわの絨毯のような場所や刈り込んでゴルフ場のグリーンのような場所もあり、もちろんゴミ一つ落ちていない。そして人々はピクニックや昼寝、カップルの語らいなど思い思いのスタイルでこの公園を楽しんでいます。
 
   この公園のもう一つの特徴は山の上にあるので、スワン川のほとりにたたずむパースの街を一望できることです。パースの中心街は高層ビル群があるがその周りは緑に囲まれていて、それらと青いスワン川のコントラストがとても素晴らしい景色です。
 
   
 

洋上特設ブログ」のサイト


 
 

Copyright © 2019 パナソニック電送社友会 All rights reserved.
会員便り トップに戻る