多彩な船内の企画
• 船内では、真夏のクリスマス、紅白歌合戦、年越しカウントダウン、正月行事(船内初詣、餅つきなど)、夏祭り(盆踊り大会)などが次々と企画され、乗客も参加して手作りで実行される。都度、ファッションショーなども手作りで行われ、多彩だ。それが楽しくて病み付きになり、乗船を繰り返す人も多いようだ。言わば、町内会の行事に参加したり、その世話役を船内でやるようなものだ
• 事務局主催の講演会や(環境保護、貧困、平和、移民、冒険、寄港地情報など)、ラジオ体操、カルチャースクール(社交ダンス、ヨガ、エアロビ、太極拳、ノルディックウォーキング、水彩画教室、和太鼓など)、自主企画と呼ばれる乗船者手作りの様々な企画(ブレイクダンス、フラダンス、よさ恋ソーラン、阿波踊り、囲碁、将棋、マージャン、卓球、サッカー、聖書朗読、ゴスペル、日本昔話朗読、詩吟、謡曲、居合い、ジャズ、ウクレレ、ギター、オカリナ、横笛、祭囃子、南京玉簾、けんだま、折り紙、人形作り、布で草履作り、ちぎり絵、ふしぎな話を語る会、などが所狭しと行われており、こまめに参加していると一日中休む間もないほどだ。
毎日、3日先の企画の陣取り合戦が繰り広げられ、多くの人が手伝いに加わったりして実に活発だ。見も知らぬ人たちが年齢や経歴を超えて共同作業することに醍醐味があり、まるで高校や大学のサークル活動だ。ピースボートの最大の特徴はここにあると言っていいかもしれない。参加する人間一人ひとりが自分の存在意義を確認でき、仲間意識を共有できるのだ。陸上では、地域や家庭内で孤立している人たちが特技を活かしながら活躍して認めてもらえる場が与えられ、言わば、ピースボートの船内生活が一番光り輝き、生きがいになるようだ。地元や自宅に帰ると出番が無いが、ピースボートの中では周囲から尊敬される、「ピースボート英雄」と呼んでもいいような人が多数乗船しておられるようだ。
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