歩こう会

第65回歩こう会
(上野公園・寛永寺史跡巡り)

2019年11月
藤川 清

 季節外れの台風27号の影響で、1日中寒雨となりましたが、上野公園・寛永寺の史跡・文化財巡りを総勢14名で実施いたしました。
台東区ボランティアにガイドをお願いして、より充実した史跡・文化財巡りでした。

 西郷隆盛銅像前に集合して、ガイドさんの「西郷隆盛」についての説明から始まりました。
薩摩の西郷隆盛の銅像は軍服姿ですが、上野の西郷隆盛銅像は浴衣姿であり、「西郷隆盛は、決して普段着で人前に出るような礼儀をわきまえない人間ではない」と西郷夫人は云って、二度と上野には来なかったと興味あるエピソードを聞きました。
 一時は朝敵とされた西郷隆盛なので、軍服というわけにはいかなかった背景があるそうです。

 天海大僧正が東の比叡山・延暦寺を倣って寛永寺を築きました。現在の上野公園は、すべて寛永寺の境内だったそうです。京都東山の清水寺を模して建立したのが重要文化財「清水観音堂」です。琵琶湖竹生島になぞらえて築いたのが「不忍池弁天堂」、豊臣秀吉が護持していた大黒天が祀られている「大黒天堂」、「五條天神社」、「花園稲荷神社」、「上野大仏」を巡って、「お化け灯籠」、重要文化財の「上野東照宮」へと進んで行きました。


(尾張・水戸・紀伊寄進)御三家灯籠・唐門・御三家灯籠(紀伊・水戸・尾張寄進)
 元は家康の遺言から造られたのが、3代将軍家光が「日光は遠すぎてお墓参り出来ない江戸庶民のために」と、改めて豪華に建立されたのが現在の上野東照宮社殿です。家康、吉宗、慶喜の3将軍を神様として祀っています。江戸初期建築として国の重要文化財に指定されています。
 2013年に4年かけた修復が終了したので、金がまだ眩いです。(写真は晴れの日です。)
上野東照宮社殿(重要文化財)

銅灯籠(重要文化財)

透塀(重要文化財)

御三家灯籠(重要文化財)

重要文化財の唐門の前で

旧寛永寺五重塔(重要文化財) 上野動物園の敷地の中にあります。

上野史跡・文化財巡りに続き、「歩こう会」参加者全員で東京都美術館へ
小南さん 都展「都民美術賞」受賞作品 「猫マンション」を鑑賞

上野界隈で遅い昼食をとりながらの反省会 次回は来年1月を予定
 
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