歩こう会

第44回 「巣鴨・駒込の春を散策」 

平成27年4月
倉田 達郎

 去る4月4日(土)、満開の花が散り始めた都内で「歩こう会」を開催し、10名が参加しました。
 曇りながらも風雨はなく、楽しく散策、飲食、懇談にも花を咲かせました。

 10時、駒込駅に集合。 すぐ近くに広がる「六義園(りくぎえん)」に入園しました。
五代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった柳沢吉保が築園した回遊式の日本庭園での約30分の散策では、花が散るシダレザクラやソメイヨシノ、草木が生い茂る中にある茶屋や石柱、また池の野鳥や鯉などを、歩きながら移り変わる景色を楽しみました。


 続いて同駅から徒歩で約20分にある「旧古河庭園」へ。

 明治から大正にかけて設計された石造りの洋館と英国風庭園と和風庭園が広い敷地に混在し、チューリップやサクラの花だけでなく、開花は5月というバラやツツジも数多く植えられ、 池周辺には数多くの石灯籠、また滝や茶屋、など和洋2種類の自然と時代を感じる風情でした。

 昼は山手線で1駅、巣鴨へ移動。 縁日でごった返す「巣鴨地蔵通り商店街」に入り、 今回は各自気に入った店で食事をとることになりました。
 どこの店も行列ができるほどの賑わいで、 我々4名は「ときわ食堂」を選んで約30分並びました。 名物「アジフライ」は肉厚、サクサクにたっぷりキャベツ、定食にして700円というお値打ちメニュー。
 中生も加わり満腹、満足感にひたって午後1時、とげぬき地蔵に再集合後、商店街を覗きながら地蔵通り端に位置する「巣鴨庚申塚(猿田彦大神)」を参拝。
 次いで10数分、打って変わって閑静なお寺さんへと歩を進め、まずは本妙寺の墓地に眠る幕末の剣豪・千葉周作、 遠山の金さんこと遠山金四郎、 囲碁の歴代本因坊の各墓前に手を合わせました。
 

 またすぐ隣の慈岩眼寺では芥川龍之介と息子の也寸志、比呂志、さらに谷崎潤一郎ほか著名人の墓参。

  続く都立染井霊園には桜舞う広大な墓地で、高村光太郎、智恵子、二葉亭四迷、岡倉天心はじめ、数多くの著名人の墓を前に、想定外の歴史・文学談義となりました。

 最後に近所の子供たちが遊ぶ「染井よしの桜の里公園」に寄り、江戸時代ここ染井村で庭師達により品種改良した「ソメイヨシノ」の原点を知り、桜並木を見て ここが今回の「歩こう会」終着となりました。

 歩くこと約4時間の疲れを「東京染井温泉SAKURA」で日帰り入浴、飲食(あるこーる会)でいやし、尽きない笑いで心身ともに若返る一日でした。

 3日前に下見に行った立入さんは、そこかしこが満開で素晴らしい御花見ができたとのことでしたが その後の風雨と高温で一気に散ってしまったのが残念でした。
 「明日ありと 思う 心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」 親鸞聖人 9歳時の歌

 
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