第44回 「巣鴨・駒込の春を散策」
平成27年4月 倉田 達郎
明治から大正にかけて設計された石造りの洋館と英国風庭園と和風庭園が広い敷地に混在し、チューリップやサクラの花だけでなく、開花は5月というバラやツツジも数多く植えられ、 池周辺には数多くの石灯籠、また滝や茶屋、など和洋2種類の自然と時代を感じる風情でした。
またすぐ隣の慈岩眼寺では芥川龍之介と息子の也寸志、比呂志、さらに谷崎潤一郎ほか著名人の墓参。
続く都立染井霊園には桜舞う広大な墓地で、高村光太郎、智恵子、二葉亭四迷、岡倉天心はじめ、数多くの著名人の墓を前に、想定外の歴史・文学談義となりました。
最後に近所の子供たちが遊ぶ「染井よしの桜の里公園」に寄り、江戸時代ここ染井村で庭師達により品種改良した「ソメイヨシノ」の原点を知り、桜並木を見て ここが今回の「歩こう会」終着となりました。
歩くこと約4時間の疲れを「東京染井温泉SAKURA」で日帰り入浴、飲食(あるこーる会)でいやし、尽きない笑いで心身ともに若返る一日でした。
3日前に下見に行った立入さんは、そこかしこが満開で素晴らしい御花見ができたとのことでしたが その後の風雨と高温で一気に散ってしまったのが残念でした。 「明日ありと 思う 心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」 親鸞聖人 9歳時の歌