歩こう会

第24回歩こう会
鎌倉・衣張山〜名越切通しハイク報告書

平成21年12月19日(土)  

  今回は再び歴史探訪ハイクとなりました。 神奈川県の一大観光地 鎌倉の歴史を鎌倉時代に溯って 古道を探索しました。三方を山に囲まれた軍事都市鎌倉にとって その防御の要塞として鎌倉に出入りするのに七ヶ所の出入り口が作られ「七つ口」 後に「七切通し」と呼ばれ 関所の役目をはたす「切通し」が必要でした。

 七切通しとは「亀ヶ谷坂」「化粧坂」(けわいさか)「大仏坂」「極楽寺坂」「巨福呂坂」「名越坂」「朝比奈坂」の七ヶ所です。今回はこの中で最も昔の面影を残す「名越切通し」と そこに至る巡礼古道として鎌倉一の眺望の名所 「衣張山」を結ぶハイキングコースに挑戦しました。

 師走も半ばの12月19日 またまた好天に恵まれて定刻に「鎌倉駅」に集合。 寒い中を新人を含めて15名(過去最大)が参加。駅前よりハイキング出発点の「報国寺前」までバスに乗車し 全員点呼の後 最初の目的地「衣張山」の山頂を目指していざ出発! 住宅地を抜けて山道へ(衣張山は、鎌倉市街の東に聳える標高120mぐらいの低山ですが 山頂からの展望は素晴らしく 鎌倉一の眺望を誇る名所です)。




報国寺裏からの登山道を一列に
  すぐにうっそうと茂るジグザグの杉林の山道を全員一列になって登り 30分ほどで視界が一気に開けて山頂に到着しました。今日は雲も無く 風も無い絶好のハイキング日和に恵まれ 案内書通り素晴らしい眺望を心行くまで堪能しました。

衣張山、山頂からの眺望、その1.(鎌倉市街、稲村ヶ崎、江ノ島、小田原市街、箱根連山)

衣張山、山頂からの眺望、その2、(正面に富士山)

衣張山、山頂からの眺望、その3.(富士から南アルプス、丹沢連山、大山)
 鎌倉市街はもとより 南は大島 右に目を転ずれば江ノ島の先に真鶴半島 箱根連山 雪を被った富士と その奥に南アルプスの山々が 更に丹沢から見慣れた大山とここまで見える眺望は久し振りで 疲れも吹っ飛ぶ景色に見とれて 全員で富士をバックに記念撮影をし 一休みの後 昼食場所に向かって南側のコースを下山しました。



衣張山、山頂からの眺望、その4.(薄っすらと大島)

頂上からの石仏と富士
 しばらく南側の逗子方面の景色を見ながら落ち葉が一杯の山道を進み「子供ふれあいの森」に出て ここのベンチで昼食をとりました。

富士をバックに記念撮影

昼食風景、その1

  思い思い丸太作りのテーブルを囲み また近くの落ち葉を敷き詰めた斜面に弁当を広げて 例によってコーヒーを沸かして楽しい談笑の時間を過ごしました。

  ここで健脚の一人が先行して一時不明になりましたが 携帯で連絡が取れて合流し全員揃って午後の出発!(このコースは当時 頼朝と政子が娘(姫)の健康祈願を願った巡礼の古道と言われています)たいした登りも無く いよいよ「名越切通し」へ。

昼食風景 その2

さあ午後の出発

逗子方面の眺望

余裕の表情

  この「切通し」は鎌倉の一番南東に位置し 逗子との連絡口です。昔 三浦半島の衣笠城を拠点とした三浦一族との防御の最重要拠点で この「切通し」は特に狭く 馬一頭がやっと通れる道幅で 両側の上から弓矢で射掛けられる地形に成っており 更に道の真ん中に大きな岩も置かれ 駆け抜けられない工夫もされていて 昔の面影が色濃く残されている「切通し」です。


隊列が長すぎて一旦集合

ふかふかの落ち葉の山道を快調なペースで

  私たちもしばらく昔に思いを馳せて見物し そこからまた下りの山道をジグザグに下り 鎌倉側の県道311号線の舗装道路に出て 長勝寺 安国論寺 妙法寺 安養院 八雲神社 本覚寺 の各門前を見ながら鎌倉駅に予定時間に到着 例によって駅前喫茶店で大人数での反省会と1月の予定地を話し合い 15時過ぎに駅前で解散しました。


切通し、の説明文を学習

名越切通し その1

名越切通し その2

名越切通し その3
   
名越切通し その4

年始の準備中の「本覚寺」で

 これで今年の「歩こう会」も無事に最終を迎える事が出来ました。

 候補地の検討 下見の実施 企画書の作成 ホームページ掲載 参加者の募集 連絡 行程の案内 報告書の作成と 担当の方々の地道なご努力で 今年も1月に第14回の「湯河原・城山ハイク」に始まり 今回の第24回まで 暑い夏を避けて合計10回実施し 無事に終了出来ました。

  参加人員も徐々に増えてきて 行程中の人員把握と行動についても難しくなって来ており 来年当りグループ分けも考える節目の年に成るかも知れません。

 担当された皆様 誠に有難う御座いました。また2010年も大いに健康増進を心がけつつご参加下さい。

 

パナソニック電送社友会 歩こう会 事務局
 
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