会員便り


佐々木さん訪問記
平成23年5月
依岡達生
 

 五月十一日、仙台市内で佐々木さん御夫婦と昼食を取りながら再会をはたせました。
会長挨拶文、義援金名簿を渡しました。

  勝久さんは写真に撮ったように松葉杖を使ってはいますが、少々痛みがある程度でもう暫くしたら杖が不要になりそうだとのことでした。また胃炎の方も回復してお酒も少し飲める様になっていました。

 お二人とも外見上では健康的で明るく一安心しましたが、被災した時の話を聞くと想像を絶する経験をされ、話の節々に未経験の私などが窺い知れない心の闇を垣間見る思いをしました。

   
   仙台駅周辺は新幹線駅舎が修理中で、そこ以外は全く震災の爪跡を見る事が出来ません。

 しかし海岸部ではいまも瓦礫との戦いに終始している所や原発の影響で現場に入ることさえ出来ない場所が有ると聞きます。この大きな落差は今回の震災の風化の一因になってしまうかもしれません。

 復興は数年単位ではなく数十年単位にわたるだろうと言われています。私たちは忘れてはならないと思います、佐々木さんという身近な存在を意識する事により風化を阻止して行ければとせつに思います。

 佐々木さんも仮設住宅に応募していますが、一回目の抽選には落ちて次を目指すとの事です。それまでは仙台市内に住むお嬢さんの官舎に同居するとの事、佐々木さんの長い戦いが始っています。

  ガンバレ佐々木!ガンバレ東北!        

 
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