会員便り

豪華クルーズ船の旅

2019年3月
植木 圭二

   豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り、9日間のクルーズに妻と行ってきました。横浜港発着の名古屋、大阪、那覇、台湾を巡る船旅は、豪華かつ快適で私たちの期待を大きく超えて多くの感動をもらったので、皆さんに紹介します。
 
 

■ダイヤモンド・プリンセス
 この船は11万6000トン、全長288m、全幅38m、三菱重工長崎造船所で建造されました。イギリス船籍で乗客定員は3100人、クルーは1100人というものです。

 
  ■乗船
 船内に入ると3フロアー吹き抜けの大きなエントランスが待ち構えていて、乗客たちは弦楽器の生演奏で迎えられ、もはや別世界です。
 



 

■プールサイド
 14階のプールサイドにはカウンタースタイルの店でハンバーガーやピザの店やアイスクリームの店もありますが、この船の食事は全てクルーズ料金に全て入っており代金を払わないで食べ物を受け取ります。それが最初のうちは凄く違和感がありましたが、やがて当たり前になってくるから不思議なものです。

 
 

■全天候型のプールとビュッフェスレストラン
 屋内に入ると同じようにプールとジャグジーがあり、ガラス張りの天井からは薄日が射しており、エアコンが効いて快適な空間が広がっています。天井をよく見ると開閉型になっているから気候が良ければ開放する仕組みです。
 その奥にはビュッフェスタイルのレストランがあり、各種飲み物、サラダ、チーズ、ハム、パン、肉や魚の各種料理、スイカやメロンなどのフルーツ、ケーキ、ジェラート、さらに寿司やラーメンも、洋食を中心に100種類くらいの料理がそろっています。もちろん取り放題で、朝5時から23時までオープンしています。

 
  ■食事
 朝昼晩の食事は前菜、主菜、デザートを各々10種類くらいのメニューから自由に選べます。ウエイターが教えてくれたことは前菜も主菜もデザートも何種類でも、いくつ頼んでも構いません。ただ胃袋と相談しないといけないかもしれません。
 肉料理は実に柔らかく、美味しい。日本国内のちょっとしたレストラン以上です。これでは体重を気にせざるを得ないでしょう。
 ウエイターと話をすると「クルーズ、エンジョイしてね。ゴージャスな旅に来たのだから、ダイエットなんか気にしちゃダメね。」と笑いながら言ってきます。私たちの心配を察知しているかのようで、さらに追うように「ダイエットは帰ってからやればいいよ。」と言われてしまいました。
 

  ■ウォーキング
 この船は7階部分の外廊下が船の外周をひと回りできる構造なので一周約700mの絶好のウォーキングコースになっています。
 廊下は木の床で、幅も広いので木製のリクライニングチェアーが至るところに置いてあり、海を見ながら船首から船尾までを実に気持よくウォーキングが出来ます。
 
  ■ギャラリー
 船の中には芸術がいっぱいです。船内のこのギャラリーもたくさんの絵画が飾ってあり存分に楽しめます。もちろん販売もしております。
 
  ■終日航海日
 終日航海日は色々なイベントが用意されています。船内新聞に載っていたイベントを数えると80くらいあり、船内は活気づいています。
 ドレスコードもあり、フォーマルといっても夕食のレストランに行くときにそれなりの格好をしていけば良く、苦手な人は14階のビュッフェレストランに行けばカジュアルで構いません。
クルーズ船では当たり前のウエルカムパーティがあり、グラスに注いだシャンパンをお盆に乗せウエイターが会場にいる乗客に配り始めますが、このシャンパンも無尽蔵です。私も何杯も飲んでしまいました。
 
  ■沖縄
 レンタカーを借りて「美ら海水族館」に行き、水族館から30分ほどで「古宇利島」という島がありますが絶景が広がっています。
 
  ■台湾
 日本の法律上、外国籍のクルーズ船は日本国内だけでクルーズを完結できないので、イギリス船籍のダイヤモンド・プリンセスは今回のクルーズでは台湾の基隆に寄港します。
 台湾北部の基隆から乗り合いバスで九?を目指します。ここは映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったという街で、映画のように古い街並みが有名です。
 
  ■カジノ
 この船にはカジノがあります、日本の法律ではカジノは禁止されていますが、日本の領海から離れるとカジノがオープンします。船舶は領海内では沿岸国の法律が、領海を出ればその船の船籍の国の法律が適用されるのでこの船の場合はイギリスの法律が適用されます。従って日本船はどこに行ってもカジノは許されず、外国船の特権です。
 
  ■アフタヌーンティー
 アフタヌーンティーは19世紀のイギリスの公爵夫人が、夕食までお腹が減って我慢できないということから始まったイギリスのしきたりです。従って何種類ものサンドイッチやケーキが大きなトレイに乗せられて各テーブルに運ばれてきます。もちろん飲み物は紅茶です。
 
  ■会場はブラボー
 2回目のフォーマルデーの夜のステージは素晴らしく、「ブラボー」というタイトルどおり、まさしく内容もブラボーでした。
 歌と音楽のミュージカル風のステージで、ボーカルを務める数人とバックコーラス20人ほどが入れ代り立ち代わり歌います。もちろん船専属のオーケストラが演奏をしています。
ステージが終わり観客からはブラボーの掛け声とスタンディングオーベーションが続きます。
こんなエンタテイメントを何日間も楽しむことができ、もちろん毎日違うステージです。
   
 

クルーズは是非お勧めしたい旅です。 

これらの詳細な旅行記は旅のチカラ研究所のHPに公開しています。是非ご覧ください。

   
 
 

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