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オセアニアクルーズ便り(4)

2018年2月20日
植木 圭二

 

 昨日、ニューカレドニアを出航しガダルカナル島に向かって航行中です。
こちらはまた赤道に向かっておりいつまでも暑い日々です。本日の海水温は26℃で、まだ上昇しそうです。

 

■クライストチャーチ
 クライストチャーチはニュージーランド南島最大の都市ですが、2011年2月カンタベリー大地震で大被害を受け、未だに傷跡が残ります。

 クライストチャーチ大聖堂は高い塔の部分が崩壊して、今も半分崩れたその姿を見せて建っています。

 
 

 この大聖堂の再建までの間というので仮設の大聖堂が別の場所に建てられて、ここがまた観光名所になっています。それは仮設なので「紙」で造ったという大聖堂です。

  実際に行って見ると全部が紙ではなく、外装は軽量な半透明プラスティック、内部は直径50cm程の紙の管を組み合わせてできており、何と十字架までも紙の管です。

 
   街はきれいで道も広い、大学、教会、歴史的建造物、川と緑があちこちにあり、近代的なビルも多くたっています。高層ビルはなく比較的低層なビルばかりで街がコンパクトにまとまっている印象を受けます。ただコンパクトと言っても道路は広く、建物の敷地も広いので、ゴミゴミ感は全くしません。この街が日本人観光客や若い女子留学生に大変人気がある理由が分かります。
 
 

■ミルフォード・サウンド
 ミルフォード・サウンドに行く途中、久しぶりに南十字星を見ました。南緯が47度というと南十字星は高い位置にあり、南十字星の十字架は150度くらい左に回転しており、本来十字架の一番下の星が右上にあります。
南十字星の十字架の長い棒を約4倍に延長した位置が真南極になり、そして位置を眺める角度が南緯に等しいので現在位置は47度がその角度になります。

 ミルフォード・サウンドは氷河の浸食によって削り取られた断崖がそそり立っているので通常はフィヨルドと呼ぶはずですが、サウンドと呼んでいる理由は最初見つけた時にはただの入り江と思ったのでサウンド(入り江)と名付けたためだということで、サウンドに「音」以外の意味があったことを初めて知りました。

 
   外海から10kmくらい内陸に入り込むフィヨルドにこの大型客船でクルーズするのだからすごいです。

 海面から山がそそり立っていて、山の上の方は霧に隠れているのでどこまで高いか分からなく、写真に納まらないくらいの高い山からは水が流れて川となって、最後は滝になって海に落ちている。そんな滝がいくつもあります。

 
 

■オークランド
 オークランドに行く途中、ニュージーランドの北島と南島の間のクック海峡を通過した時の夕陽がとても綺麗でした。

 オークランドはニュージーランド最大の都市で、都市と自然が上手く混在しながらもお洒落な街です。オークランド・ドメインという公園は街のど真ん中にありながらやや高台の広大な敷地にある公園で、手付かずの森林がそのまま残っています。熱い日差しを避けて森林浴は気持ち良いです。

 
   その自然に隣接してオークランド大学があり、そこを抜けると今度は手入れが行き届いたアルバート公園があり、さらにそこを抜けるとクイーンズ・ストリートというこの街最大の繁華街があり、1時間足らずの徒歩圏にそれらが隣接しています。

 オークランド大学の校舎はみな近代的で美しい建物ばかりですが、その中心には古く大きな時計台が堂々と建っているので大学全体の存在感も保たれているように感じます。
 
  ■ニューカレドニア
 2月19日ニューカレドニアのヌーメアに寄港です。ここはフランスの海外領ということで言葉はフランス語で、フランスはユーロなのに通貨はフレンチ・パシフィック・フラン(CFP)というややこしい名前の通貨を使用しています。
 この島はなんといってもサンゴ礁のエメラルドグリーンの海が特徴で2008年世界自然遺産にも登録されており、この南の島にはフランス文化が気品と華やかさを加えています。だから「天国に一番近い島」と呼ばれても違和感がないのかもしれません。

 フランスのリゾート地という景観の街を抜けてきれいなビーチに出て、このビーチから水上タクシーでダック島に渡り、海の美しさは更に増して素晴らしものになっていきます。
 
   
 

尚、洋上特設ブログのURLで少し詳しく紹介中です。


 
 

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