会員便り

旅のメモ:欧州1周フライト&クルーズ
第2回

平成29年7月
                        山中 昇

  2017年5月7日から6月7日までの1か月、欧州1周フライト&クルーズを経験しました。
 
停泊中の船
  乗船の背景と船内生活:その2
 

 船内には、一人部屋、2人部屋(カップル用と相部屋)、4人部屋があるのですが、一人では寂しいので、2人の相部屋に申し込みました。ところが、実際は2人部屋を私一人が占有する形であり、価格面で大きな得をしました。手配の関係でそうなったのだと思いますが、ラッキーでした。

 3年半前に南回り世界1周に乗船した時と比較して大きな点が異なります。
①若者が300→150に減り、益々、後述のような「老人の船」になってしまった。

②2歳から小学高学年までの子供が12人乗船していた。元々、2歳から6歳までの子供を対象にした「子供の家」というプログラムがあったが、兄弟(姉妹)の関係で、小学生が2人乗船したそうです。母親と幼児、祖母・娘と孫という組み合わせもあるそうです。子供たちの面倒を見る担当者も置いていました。

③韓国、台湾、中国、マレーシア、シンガポール、ベネズエラなどから、日本人以外の客が100人くらい乗っていたようです。その関係で、船内は日本語、中国語、韓国語、スペイン語で放送や表示があり、大きな催し物は数か国語の通訳を配置していました。

 通訳の多くは中国人、韓国人、シンガポール人などのボランティアであり、乗船の基本料金は払わなくてもいいけど、通訳としての手当てはないそうです。韓国語・英語・日本語をほぼ完ぺきに使い分ける20代の在日韓国人女性、英語・中国語・日本語が流暢な18歳のシンガポールの若者など、アジアの若者の活躍が目立ちました。日本人以外が乗船し、多種多様な人種が混在して旅をする今回の形は今後大きな流れになるように思います。

 

6031号室・2人部屋を一人で占有

  乗船の背景と船内生活:その3
 

 英語だけの船内講演会で同席したシンガポール人(インド系、中国系など多様)に聞くと、乗船した理由は安い値段で世界1周旅行ができることだそうです。食事は、依頼すれば特別対応してくれると言っていました。因みに、英語だけの船内催し物は日本人以外が多数を占め、日本人参加者は、外国生活を経験したり、英語に触れる機会が多い仕事をしていた人に限られます。

 船内では、寄港地以外は、朝から晩まで多種多様な催し物があり、退屈しません。日本でも知られた学者や報道関係者などによる講演会、自主企画と称する乗客主催のサークル活動など様々な企画が目白押しであり、勉強になります。

 社交ダンス、ヨガ、気功、太極拳、尺八教室、オカリナ教室、詩吟クラブ、日本舞踊サークルなどが数えきれないくらいあり、前日の夜に配られる船内新聞の日程表を検討して翌日の過ごし方を決めることが出来ます。もちろん、ラウンジで1日中編み物をしたり、切り絵をしたり、写経したり、本を読んだり、何もせず海を眺めて過ごすこともできます。この多様な船内活動がピースボートの魅力です。

 湿度も測れる寒暖計を持参しました。部屋は温度25−27度、湿度50−65%に設定されています。但し、例外もあり、バルト海に入ると湿度が30%を切る日が数日続きました。この期間に風邪の症状を訴える乗客が激増し、マスクをした人が目立ちました。洗濯物がすぐに乾くのですが、空調設備にトラブルがあったのかもしれません。いずれにしても、湿度と風邪ひきの数には相関関係がありそうです。

   
  以下、次回に続きます
   
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